ダイエット

脂肪燃焼・内臓脂肪サポート系サプリ|カルニチン・カプサイシンほか成分解説

ウォーキングウェア姿でサプリのボトルを手に微笑む女性

この記事の結論(3点)

  • いわゆる「燃焼系」サプリは、運動や日常の活動と組み合わせて体脂肪を減らすのを助けるものです。飲むだけで脂肪が燃えるわけではありません。
  • 根拠を重視するなら、茶カテキンなどのトクホや、届出のある機能性表示食品から選びましょう。
  • 内臓脂肪は、食事と運動の見直しで比較的落ちやすい脂肪です。サプリはその「後押し役」と考えましょう。

「お腹まわりの脂肪を何とかしたい」という悩みから、燃焼系のダイエットサプリに興味を持つ人は多いでしょう。ダイエットサプリの中でも特に人気が高いタイプです。
この記事では、脂肪が使われる仕組み、代表的な成分の働きと根拠、効果を引き出す運動との組み合わせ方を解説します。


「燃焼系」サプリの正しい理解

自宅のリビングでお腹まわりを気にしながらサプリのボトルを見つめる男性
※画像はイメージです

「脂肪を燃やす」のは体の働き

体脂肪は、体を動かしたり体温を保ったりするためのエネルギー源として、少しずつ分解されて使われています。この働きを担っているのは、あくまで私たちの体です。

燃焼系サプリと呼ばれる商品は、この体の働きを少しサポートするとされる成分を配合したものです。サプリ自体が脂肪を燃やすわけではないため、体を動かさなければ、期待した結果は得にくくなります。

「即効性がある」というイメージは誤解

燃焼系サプリは「今ある脂肪を減らしてくれる」という印象から、即効性を期待されやすいタイプです。しかし、届け出られている機能性表示食品の多くも、数週間~数ヶ月の継続摂取を前提に根拠が示されています。数日で変化を感じるものではありません。


内臓脂肪と皮下脂肪の違い

2種類の脂肪の特徴

旧記事では「内臓脂肪や皮下脂肪は、いくら運動しても簡単に落とせない」と紹介していましたが、内臓脂肪は、生活習慣を見直すと比較的早く減りやすい脂肪とされています。一方、皮下脂肪は落ちるまでに時間がかかるのが一般的です。

お腹まわりは「生活習慣のサイン」

健康診断で腹囲を測るのは、内臓脂肪のたまり具合の目安になるためです。メタボリックシンドロームの診断基準では、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上がひとつの目安とされています。【要確認:メタボリックシンドローム診断基準の最新版】
お腹まわりが気になる場合は、サプリより先に食事と運動を見直すことが、最も確実な対策です。


根拠を確認しやすい成分

緑茶とショウガ科の根茎、ザクロが並ぶ木のテーブルのイラスト
※画像はイメージです

茶カテキン

緑茶に含まれるポリフェノールの一種です。高濃度の茶カテキンを配合し、体脂肪が気になる方に適することを表示したトクホの飲料などがあります。

ダイエット関連の成分の中では研究の蓄積が比較的多い成分です。ただし、カフェインを含む商品もあるため、カフェインに敏感な人や夜に飲む場合は注意しましょう。

ブラックジンジャー由来成分

タイなどで栽培されるショウガ科の植物で、ポリメトキシフラボンという成分が含まれます。BMIが高めの方の腹部の脂肪を減らすのを助けるなどの機能を届け出た機能性表示食品があります。【要確認:ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボンの届出表示の内容】

エラグ酸

ザクロやベリー類などに含まれるポリフェノールの一種です。体重や体脂肪、ウエストサイズなどに関する機能を届け出た機能性表示食品があります。【要確認:エラグ酸の届出表示の内容】

その他の届出成分

このほかにも、さまざまな植物由来成分や乳酸菌などで、体脂肪や腹部の脂肪に関する機能を届け出た商品があります。新しい成分の届出は増え続けているため、気になる成分がある場合は、届出番号から根拠を確認しましょう。

注意:届出があっても、「誰でも痩せる」わけではありません。多くの届出は「BMIが高めの方」など対象者が限られています。自分が対象者に当てはまるかを確認してください。


よく配合される成分と根拠の確かさ

L-カルニチン

脂肪酸を、細胞の中でエネルギーを作る場所(ミトコンドリア)へ運ぶ役割をもつ成分です。体内でも作られ、牛肉や羊肉などにも含まれています。

脂肪を使う過程に関わることから燃焼系サプリの代表的な成分とされてきましたが、サプリでとることで体脂肪が減るかどうかについては、研究結果が一致していないのが実情です。【要確認:L-カルニチンの機能性表示食品の届出状況・有効性評価】

カプサイシン

唐辛子の辛味成分で、交感神経を刺激してエネルギー消費をわずかに高める作用があるとされます。「辛い物を食べると汗が出る」のはこの作用によるものです。

ただし、エネルギー消費を高める効果はわずかで、カプサイシンだけで体脂肪が大きく減ることは期待しにくいと考えましょう。旧記事で紹介していた「キムチダイエット」も、キムチだけで痩せるという根拠はありません。
また、刺激が強いため、胃腸が弱い人はとりすぎに注意が必要です。辛味を抑えた類似成分(カプシエイトなど)を使った商品もあります。【要確認:カプシエイトの届出状況】

α-リポ酸

体内にも存在する成分で、エネルギー代謝に関わります。ダイエットサプリに配合されることがありますが、ダイエット効果の根拠は限られています。

注意点:α-リポ酸を含む健康食品の摂取後に、低血糖を起こす「インスリン自己免疫症候群」を発症した例が報告され、注意喚起が行われたことがあります。【要確認:厚生労働省によるα-リポ酸の注意喚起の内容と時期】体質によって起こるとされるため、摂取中にふらつきや冷や汗などの低血糖症状があれば、すぐに中止して医療機関を受診してください。

オルニチン

シジミなどに含まれるアミノ酸の一種です。旧記事では「筋肉合成を強化し、代謝しやすい身体を作る」と紹介していましたが、ダイエット効果を示す根拠は十分ではありません。

共役リノール酸(CLA)

脂肪酸の一種で、体脂肪に関する研究が行われてきた成分です。ただし、研究結果にはばらつきがあり、はっきりとした結論は出ていません。

成分の比較表


効果を引き出す「運動」との組み合わせ方

朝の公園でスマートフォンの歩数計を確認しながらウォーキングする中年の男女
※画像はイメージです

有酸素運動:まずは「歩く」から

体脂肪をエネルギーとして使うには、ウォーキングや軽いジョギング、自転車などの有酸素運動が効果的です。いきなり長時間の運動をする必要はありません。

  • 通勤で一駅分歩く
  • エレベーターより階段を使う
  • 昼休みに10分散歩する

こうした小さな積み重ねでも、1日の活動量は確実に増えます。

歩数計やスマートフォンのアプリで1日の歩数を記録すると、自分の活動量が見えるようになり、続ける励みにもなります。最初は今より1,000歩多く歩くことを目標にするなど、無理のない目標から始めましょう。

筋トレ:太りにくい体をつくる

筋肉は、何もしていないときにもエネルギーを使います。スクワットや腕立て伏せなど、自宅でできる筋トレを週2$301C3回取り入れると、太りにくい体づくりにつながります。

飲むタイミングは商品の表示に従う

燃焼系サプリの中には、運動の前に飲むことを推奨している商品もあれば、1日の目安量をいつ飲んでもよいとする商品もあります。表示されている摂取方法に従いましょう。


注意したい広告表現

機能性表示食品でも処分を受けた例がある

燃焼系・お腹まわり系のサプリは、広告で過激な表現が使われやすい分野です。機能性表示食品であっても、届け出た内容を超える効果をうたったとして、景品表示法に基づく処分を受けた例があります。
例えば、2017年には葛の花由来イソフラボンを配合した機能性表示食品について、複数の販売事業者が措置命令を受けました。【要確認:葛の花由来イソフラボン関連の措置命令の時期・事業者数】近年も、根拠なく腹部の痩身効果をうたったダイエットサプリの販売会社に、消費者庁が課徴金の納付を命じています。

要注意の表現

  • 「飲むだけでお腹の脂肪が落ちる」
  • 「運動しなくても脂肪燃焼」
  • 「1週間でウエスト$221210cm」
  • 使用前・使用後の写真だけを強調している

こうした表現の商品は、届出の範囲を超えている可能性が高いため、避けたほうが安全です。


よくある質問

Q. 燃焼系サプリは運動の直前に飲むほうがよいですか?
A. 運動前の摂取を推奨している商品もありますが、すべてではありません。届出の根拠となった研究と同じ飲み方が基本なので、パッケージの摂取方法に従いましょう。

Q. コーヒーや緑茶でも同じ効果がありますか?
A. 一般的なお茶やコーヒーにもカテキンやカフェインは含まれますが、トクホの飲料などは成分を高濃度にしたうえで根拠を示しています。普段の飲み物で同じ結果が得られるとは限りません。カフェインのとりすぎにも注意しましょう。

Q. 燃焼系と糖・脂肪カット系を一緒に飲んでもいいですか?
A. 働きの方向が違うため、組み合わせること自体はあり得ます。ただし、まずは1種類で試し、体調や生活の変化を確認してから検討するのがおすすめです(記事7で解説します)。


こんな人に向いている・向いていない

向いている人

  • ウォーキングや筋トレなど、運動を始めた・始めようとしている人
  • 健康診断で腹囲を指摘され、生活習慣の見直しを始めた人
  • 届出表示の対象者(「BMIが高めの方」など)に当てはまる人

向いていない人

  • 運動するつもりがなく、飲むだけで痩せたい人
  • カフェインに敏感な人(カフェインを含む商品の場合)
  • 胃腸が弱く、刺激物で体調を崩しやすい人(カプサイシン配合の商品の場合)
  • 持病の治療中、薬を服用中の人(必ず医師に相談を)

まとめ:燃焼系サプリは「動く人」のための補助役

  • 燃焼系サプリは、運動や活動と組み合わせて体脂肪を減らすのを助けるもの
  • 内臓脂肪は生活習慣の見直しで比較的落ちやすい。サプリより先に食事と運動を
  • 根拠を重視するなら、茶カテキンなどのトクホや、届出のある機能性表示食品を選ぶ
  • カルニチン・カプサイシンは人気の成分だが、単独での効果は限られる
  • α-リポ酸は低血糖の報告があるため注意
  • 「飲むだけで脂肪が落ちる」という広告の商品は避ける

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